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第9地区 ~W杯の残したもの~ 

1/17 Johannesburg ,SOUTH AFRICA

出来る限りの力を振り絞り、だらけた昨日とは裏腹に、朝7時にズパッと起きる。

さすが昼から寝まくっただけあって、目覚め快適だ!
昨晩雷鳴と共に降った豪雨も、朝にはなんとか上がっていた。


きっと・・・ケンが勝ったんだ・・・。


その雷でオレの離れの電気は落ち、23時くらいから [NO 電気,NO LIFE] のオレのモットーに反する形で過ごした。
たぶん、黒王にまたがった拳王登場時の背景の落雷にやられたんだきっと。


さすがジョーバーグ!(←地元読み)



IMG_0187.jpg
(第9地区のエイリアン)






シャワーと食事を済ませ、9時にレセプションでツアーの迎えを待つ。


すると、そこに頭に包帯グルグル、腕も包帯と絆創膏(どれもまだ赤い血がにじんでいる)のアジア系男性が現われた。



こ、ここにも犠牲者が・・!!
きっとデブでハゲで頭に♡の刺青があるヤツにやられたに違いない。



『ど・・どうしたの?それ』
「昨日、オレの乗っていたツアーの車が飲酒運転で事故りやがったのさ」
『そ、その運転手には♡の刺青が???』
「何を言っているんだ?オマエは」



そうか、事故か。
って重傷やないか!


見るからに痛々しいマレーシア人のおっさんは、元気無さそうにサファリツアーをキャンセルしたと言って去って行った。





ツアーさえも安心させないとは・・・。
さすがブルグ!(←オレ読み)




定刻より待つ事30分、やっとこさツアーの車が迎えにきた。
普通の乗用車。
運転手が1人。


以上。




今日は顔の超恐いガイドのエディと2人でツアーらしい。

いい人なのかなあ?
ピッコロさんみたいに改心してたらいいなあ。





そして、オレがどうしても行きたかったこのツアーは・・・



SOWETO TOUR!




ソウェトというのは南アフリカ最大のタウンシップ(計画的に作られた街)の名前。
まあ、簡単に言うと旧黒人居住区だ。


リオでファベイラを見た。
こんどはブルグでソウェト。


もちろん、個人でいくなんてとんでもない地域。
でも絶対に見たかった場所だ。




車は凶悪なダウンタウンを遠くに見ながら、郊外のフリーウェイを走る。
遠くに拳王の根城、ポンテタワーが見えた。

生存時間15杪、たにー ダニーボイル監督、映画化頑張ってね。




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(ほら、ナメック星人!黒いけど。(いいヤツです))


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(ポンテタワー、悪の巣窟。廃墟化後、ギャング、麻薬のバイヤーが住み着く)






30分くらい走り、まずはヨハネスブルグのサッカースタジアム見学へ。
スタジアムはソウェトの近くにあり、W杯の決勝が行なわれた場所!




ハンバーグみたいやなあ。


うまそう・・。




以上。





郊外にあるスタジアムの周りはなんにも無い。
うーん、W杯もギリギリ間に合ったって感じだったのかもしれない。
でも、道路やバスの駅、ヨハネスブルグを走る電車などはW杯に合わせて作った、新しくきれいな物が多かった。


治安も少しだけ、良くなったそうだ。






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(ジュージュー、デミグラスソース)


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(たいらげる。 Photo by エディ)






エディに聞いてみる。

『W杯で南アフリカは何か良くなったの?』
「仕事が増えた。建物や道を造るのもそうだったけど、出来たスーパーやショッピングモールとかの施設で雇用が増えたからな。かなり影響があったぞ」
流暢な日本語ではない言語(英語)で教えてくれた。




スタジアムをちらっとみた後、すぐにソウェトへ。

まずはソウェトの高級住宅地を車で見学。


ソウェトと言っても、貧しい人のスラムだけではない。
South West Townshipというだけあり、計画的に作られた街は、アパルトヘイト時代の黒人居住区ではあるが、今では富裕層も住んでいる。


「見てみな。塀がないんだ。ガラスに格子も付いていない。治安がめちゃくちゃいいんだ、ここは。そして「ビバリーヒルズ」と呼ばれているのさ」
エディが教えてくれる。


その高級住宅地は植樹された緑に溢れ、家は大きく庭付き、そしてピカピカだ。






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(ソウェト入口)


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(ビバリーヒルズ!高級住宅が建ち並び、ヨハネスブルグとは思えない)


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(高そー! エディ「オマエこれくらい買えるんだろ?」『ムリムリムリ』)







そしてビバリーヒルズの端の道でエディが車を停める。
すると原っぱを挟んだ300mくらい向こうに、長屋の様な建物が見えた。

「あそこは、そこそこ貧しい人達が住む場所だ。トイレは通りにある仮設トイレ、水は地域に1つの井戸のみだ。」


遠くで小さく見える人が水をくんでいるのが見える。
その地域は政府が用意した家で、運良く入れた人が済む場所。
無料だという。


でも入れる人は一部の運のいい人で、入居待ちの人は勝手にスラムを作り、別の場所に住んでいるらしい。




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(長屋が何本もならぶ)


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(定間隔に配置された仮設トイレ。最近設置されたもの。電気も最近)





次に向かった場所は、通称「マッチ箱」と呼ばれる家が並ぶ区域。
そこは店こそほとんど見かけ無いが、人々が行き交い、活気があった。



そしてその中でも少しきれいな町並みの区域にある、ネルソン・マンデラが逮捕されるまで住んでいた家、マンデラハウスへ。

「中見てもいいけど、高いぞ?たいしたもんもないしな」
車に残るエディがそう言うのでオレはマンデラハウスを外から見るだけにし、その代わりに少しだけ周りを1人で歩いてみた。





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(これが「マッチ箱」 トイレは離れで裏にある。カワイイ見た目よりも中は狭そう)


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(生活感どっぷり)


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(マンデラハウス。「でら」名古屋弁で「すごく、とても」)


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(マンデラハウス。マッチ箱よりふた周りくらい大きい)






マンデラハウスのすぐ近くの角には、1976年6月16日に起こったソウェト蜂起の時に、最初の犠牲者となった中学生、ヘクター・ピーターソンが撃たれた場所を記念した碑がある。



ソウェト蜂起は簡単に言うと、自分達の言語を規制されたきっけで学生が起こした反アパルトヘイト運動で、約2万人が参加した大規模な暴動。

アパルトヘイト関連では大きな事件となった。



モチロンそんな事件、全然知らなかった。






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(ヘクター・ピーターソンの撃たれた場所)






車でソウェト内にある前マンデラ夫人の家を見学したり、”マッチ箱”が連なる町並みを見る。



そしてヘクター・ピーターソン博物館へ。


博物館前にはさっき見た、警官に撃たれた場所からヘクター・ピーターソンが運ばれてきた場所に記念碑があった。



エディはまた車で待つ。

ひ、ひとりでかぁ・・・
頑張るぞ!



そして博物館の中には、アパルトヘイト時代の生活やソウェト蜂起の資料、写真、映像等がわかりやすく並び、とても勉強になった。







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(博物館前にある記念碑。彼はここで亡くなった。ソウェトではとても大切な場所。治安悪いけど)


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(博物館前からソウェトを眺める)






40分くらい博物館を見た後、いよいよエディと共にソウェトの最貧地区へと向かう。




最貧地区へ向かうその途中、車から無料の住居を待つ人が不法に建てたバラックの並ぶ家々を眺める。


長屋でもない、新しい国に与えられた無料住居も教えてもらった。






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(マッチ箱。これは政府から支給される無料の家)


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(コーラ教、ここでも健在)


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(最貧地区、不法に住む人達のバラック)


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(バラック)






最貧地区では、その入口の広場に車を停め、エディはまた車の中で待つらしい。



スラムの中はスラムの住人にガイドしてもらい、歩くのだ。


またまた見た目がちょっと怖い、ガタイのいい、スラムの住人であるガイドが車に近寄ってきて、オレを誘う。
力強い握手の後、2人で歩いてスラムへと入って行く。




ドキドキ・・・





昼の最貧地区はどこかのんびりしていて、怖さや悲壮感はない。

スラムに悲壮感は無く、普通の街のように感じた。
でもその生活はやはり貧しい。



フェンスで区切ったそれぞれの家は、面積は思ったよりも広いけど、建物はオレでも10分で壊せるくらい,簡素なバラックだ。




トイレは真新しい仮設トイレが置かれていて、その新しさから、きっと最近支給されたんだと思った。

スラムの中の大きい通り(両側でくらい30軒)にたった1つ、その通りの脇にちいさな水道があり、共同で使用しているらしい。

のんびりと過ごしている人達がボチボチいたが、この地区の失業率は70~80%くらいだという。




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(最貧地区にあった看板。ここもコーラ教)


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(ソウェト最貧地区、メインストリート。両側にフェンスで家が区切られている)


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(通りに1本の命の水)








そしてスラムの学校を見学させてもらう。


学校と言っても保育園のような感じ。
5~6人の幼稚園児くらいの子供がそこにいた。


中にはエイズで両親を失い、学校で生活している子もいるという。



うーん、カワイイ。

やっぱり子供は無敵だな!




小さな小さな学校。
でも学校っていうから学校なだけで、学校とは言えないような代物。


中には教材などはほとんど見当たらない。
机も、椅子もない。

そのかわりキッチンがある。

やっぱり学校にはなれていない学校だ。
保育施設だ。



少ないけど、少しだけ寄付をして、学校を後にした。






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(学校。学校とは思えない)


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(こども、突進! 人なつっこし)


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(あれ?やっぱり保育園か?)


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(タニシ、もちろん人懐っこし(リハビリ中))


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(「いがないでえ~!」 惜別の時)






スラムの通りを歩くと、その生活を見る事が出来た。

物は少なく、やはりここも衛生的ではない。
でも、リオのファベイラと同じく、暗い雰囲気に包まれている訳ではなかった。



のんびりと暮らす人達。


教えてもらったアフリカーンス(現地語)で挨拶し、手を振ると、みんな笑顔で手を振ってくれた。





ガイドにチップを払い、エディの待つ車へ。

ソウェトを離れ、ヨハネスブルグの街へと帰る。





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(たむろする拳王軍)


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(銃弾を手にする配下。ムッスリ)


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(しっかりして見えるけど、しっかりしてないバラック)



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(狭い通り。たくさんある)








SOWETO・・・




なんだ?このわかりやすさは。

ビバリーヒルズ、マッチ箱、無料住居、長屋、不法バラック。


豊かさによってきっぱりと分けられた地区と建物。
それが全部、隣り合わせで広いソウェト内にある。



それをつなぐ道路はW杯によって整備され、新しくキレイだ。
ヨハネスブルグに最近引かれた電車は高架を走るキレイな電車。
そして郊外の何も無い土地に突如ボコボコと建つ、新しいファーストフードやショッピングモール。



これはまさに2011年のヨハネスブルグだ。






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(北斗最強の男)


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(ソウェト、のんびり。でものんびりにも理由がある)


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(最貧地区の向かいに立った、KFC。このギャップ・・・ニュータイプ)


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(ソウェト近く、発電所とカラフルな貯水塔(?))






想像するに、やっぱり少し前のソウェトとは変わってきているのかもしれない。
何かが少しずつ、良くなっているのかもしれない。


そう思える、ソウェトだった。




エディは言った。

「ここの住民は希望を持って生きているのさ」






ヨハネスブルグは、アパルトヘイト時代の歴史が強く残り、興味深かった。
皆はその歴史をどう思っているんだろう・・・。


アフリカではたった10年数前に虐殺のあったルワンダにも訪れる予定で、そこに今も住む人達の思いを少しでも知りたいと思っているけど、同じくつい最近までアパルトヘイトによって差別を受けていた黒人の人達はどうなんだろう。



英語の話せない自分が歯がゆい。
もっと話がしたい。

『今でもアパルトヘイトの影響は残ってるの?』
「今はもう全然ないよ。職が足らないのが問題さ」



それを聞くのが精一杯だった。









とても短い4時間のソウェトツアーを終え、宿へと帰る。
来る時に見たヨハネスブルグの景色と少しだけ違って見えたのは気のせいじゃないと思った。





アパルトヘイトの事は知っていた。
でも勉強嫌いなオレは、おおまかな情報しか持っていなかった。



ソウェトは、今のスラムの生活だけでなく、歴史も大きく関係した場所だ。

アパルトヘイトによってソウェトができ、ソウェトによってスラムができ、そしてアパルトヘイトの廃止により、ヨハネスブルグの治安が悪化した。

最恐の街、ヨハネスブルグ。
だれも近づかない街、ヨハネスブルグ。



でもその悲しい歴史を知り、今のソウェトを見た後のダウンタウンは、とても寂しく、悲しい存在に見えた。






宿に戻ってエディと別れ、チェックアウト。
タクシーで昨日来たばかりの空港へと戻り、16時の飛行機でケープタウンへと向かう。



まだ何か、やり残した事のある気がしたけど、それはまたあとで考えようと思った。





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(ヨハネスブルグの空港、超キレイ)


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(自分で手配したLCC、[1 time] バスと同じくらいの値段)


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(ひーかるっ、くーもをつきぬーけっ フライアウェーイッッ!!ブルグから「面舵逃げろー!」)





ケープタウンに着いたのは18時くらい。
すぐに空港で市内へ向かうシャトルバスに乗る。

都市のサイズは小さい物の、ヨハネスブルグよりも近代的で、明るい街をバスで20分。
キレイに整備された市内は、アフリカではなくヨーロッパだった。





CIMG1849.jpg
(おお、あれは・・・!)


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(街にそびえるテーブルマウンテン)





どこからでもケープタウンの象徴、テーブルマウンテンが見える。

モチロン、治安はヨハネスブルグよりはいいとは言え、気をつけないと行けない所は多い。




シャトルバスの運ちゃんにバックパッカーの宿、キャット&ムースの前まで送ってもらい、チェックイン。
宿にいた同じくアフリカ大陸北上組の3人の日本人と1人の韓国人、Yuki、Tomoya、Yasukoサン、ウニョンと仲良くなって情報交換する。



さっそく教えてもらったスーパーに行って食料を買い、戻ってパンとソーセージと目玉焼きを食い、就寝。






今後の予定を話し、寝付く頃にやっとソウェトの事を思い出して寝た。







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元気ですか~

谷氏~
元気ですか~
ロビンから聞きました~

世界一周ですか~良いと思いますよ~
日本ではアジアカップ優勝から長友インテル移籍で自分は盛り上がってます
twiiterで見かけた方を紹介します

http://atsushi2010.com/

谷氏もtwitterを掲載すれば良いですよ~

又来ま~す

インビクタス

W杯、生で観たかった。
岡ちゃんゴメン・・・

東京は雪が積もるかもしれません。

No title

マラウイというと、風力発電した少年の国だね。
そう言えば、昨年末から今年1月にかけて、メイクのS宮さんが南米に一ヶ月ほど行ってたらしく、ニアミスしてたかもね。
S宮さんはブラジリアントップチームで、有名選手がイージースパーしてくれたって喜んでたよ。
タニシが行ったバルボーザ柔術は、マルコ(ス)・バルボーザ先生のジムじゃないか。
ホイラーに勝った人だよ。
日本語が出来る先生だから、居たらよかったな。

No title

>keiziroさん
お久しぶりです!
Keiziroさんに話がいっているという事は・・・大変なんですかねえ。
twiiterではブログの更新情報と、たまーにつぶやいてます。

>ht246
こちらは過ごしやすく、これから暑くなって行きそうです。

>100円ガンジー
もっと長く見たかったっす。
練習参加したかったなあ。。。
ちなみに、寄ろうかどうか迷った、クリチバという町が本場らしいですね。
次の機会に。
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プロフィール

Umucho (a.k.a.タニシ)

Author:Umucho (a.k.a.タニシ)
1977年生まれ、映像ディレクター
2010年10月末より世界一周の旅へ
2011年6月帰国


地図好き
おなか弱い
子犬パワー
めんどくさい


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(CANON EOS 7D)←殿堂入り
CANON EOS 60D←New!!!
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